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Vol. 18 Premiere Pro CC 2018 AVCHDの音声レベルに注意!! |
【2018.6.28追記】 その後の調査・問い合わせの結果、Sony以外の機種(2.27の追記で問題ないと書いたPanasonic製も含む)の一部でも同様の症状が出ることがわかりました。 また、少なくともSonyの記録自体にフォーマット違反は無いことが確認できました。 現在のところ、とても厄介で解決への道のりが長い問題となっているようです。
【2018.2.27追記】 多忙につき情報の追加がおろそかになっておりました。重要な点を追記します。
AVCHD音声のレベルに関する問題は、
- Premiere Proに限らず、Final Cut Pro XやDaVinci Resolveでも発生。
- 今のところSONY製カムコーダーで収録された素材のみ発生(Panasonicは問題ない)。
という状況です。
つまり、「SONY製品で収録されたドルビーデジタル音声」を、WindowsやmacOSが搭載するドルビーデジタルデコーダーでデコードすると発生するということになります。Premiere Pro固有の問題ではなさそうです。
メモリの消費量が異常になる件は、2018年1月のアップデートで修正されました。 【追記終わり】
Adobe CCのアップデートが公開されてしばらく経ちましたが、困ったことがいくつか出てきています。
まず、そもそも名称が「CC 2018」ではなく「CC 2017年10月リリース」が正解らしいのですが、便宜上CC 2018と表記することにします。
今回取り上げるのは、ドルビーデジタル音声を使用したAVCHD素材を読み込む際のトラブル。業務用NXCAMではドルビーデジタルではなくリニアPCMを選択することができるので大丈夫ですが、ドルビーデジタル一択の家庭用AVCHDでは大問題です。
問題の一つめは、素材の読み込み中にメモリ使用量がうなぎ上りに増加し、フリーズしたり最悪の場合OSごと落ちてしまうこと(Windows10で確認)。オーディオキャッシュファイルの生成中に問題が起きているようなのですが、フリーズしたり動作が停止すると、妙なキャッシュがたくさんできたり、クリップを再生すると音声が別のクリップのものが出てくるなど大混乱が起きます。
そして問題の二つ目は、音声コンプレッサーがかかってしまうこと(Windows10, macOS両方)。最大で約11dB音量が持ち上がるうえ、比較的高めのレベルの部分はひずんでしまいます。これは波形の画像を見ると一目瞭然です。
画像の上側はCC 2017.1.2で読み込んだもので、-30dBFSの一定レベルで収録したLチャンネルは一定の波形で、0dBFSから3dBステップでレベルを下げながら収録したRチャンネルも正しく階段状になっています。
画像下側はCC 2018で読み込んだものです。単純にコンプがかかって音量が上がるので、場合によっては小さい音が大きくなって聞きやすくなるかもしれませんが、比較的レベルが高めに収録された音は少し歪んでしまいます。それ以前に、勝手に音声にコンプがかかる編集ソフトなど、前代未聞です。
これらの不具合はAdobeのWEBサイトにある不具合報告フォームに報告済みですが、現状のPremiere Pro CC2018ではドルビーデジタル音声のAVCHD素材は正しく扱えないと考えた方がよさそうです。 |
by camerakun ¦ 23:50, Wednesday, Nov 08, 2017 ¦ 固定リンク
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