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2024年 2月23日
まずは前回の日誌について補足です。
Panasonic DC-GH6の「音声入力の仕様不備」と「横帯状の色づき現象」について、『発売から1年余り、特に表に出ることもなかったようですので、世の中の大多数の方には影響がなかったのだと思います。』と書きましたが、後者については海外のクリエイターの間では発売時から問題として挙げられていました。
(「GH6 Streaking」といった検索ワードで情報がヒットします。)
私はGH6を発売前に予約をして購入したのですが、国内外の情報を十分に集めて検討してから購入するべきだと痛感しております。
さて、今回の話題は「初期不良」です。
私たちの自主制作映像の撮影現場では、「メイキングカメラ」を回しています。そのカメラには、わりと評判の良い純正マイク「SONY ECM-B10」をのせています。
アナログ接続でもノイズが大変少なく音質も良いのですが、単一指向性でも高域の指向性かなり広いままで、「撮影者の鼻息の高域成分が鋭く入る」という、特定の条件での問題がありました。
私も本編のカメラを回していない時にはメイキングを回すこともあるのですが、通年アレルギー性鼻炎なので、結構深刻な問題です(整音時にスペクトラム表示に現れる鼻息の線の帯を、ちまちま消すのです)。
それともうひとつ、現場の臨場感を出すために「ステレオで撮りたい」という気持ちもありました。
そこで、約10年前に発売開始している純正のステレオマイク、「SONY ECM-XYST1M」を導入することにしました。
「別途ケーブルを接続しないと録音レベルを手動調整できない」ことや、「ユーザーレビューでノイズが多いとの情報がある」といったことでこれまで購入には至らなかったのですが、撮影現場の記録用としては十分ではないかと考えました。
静かな編集室で実際に使用してみると、たしかに「サー」というノイズがやや多く、ある程度音が大きな環境じゃないと使いにくいなという印象です。
しかしながら、マイクの角度を0度から120度に変えられる仕組みはなかなか素晴らしく、0度で単一指向性のカメラマイクとして使うことで、画角内の人物の声をクリアに拾いつつ、やんわりステレオ感のある上品な定位感の音が録れそうです。
メイキング撮影では、撮影のプロでは無いスタッフが使うことも多々あるので、ケーブルを接続せず取り回しの良い状態で、アクセサリーシュー経由の自動録音レベル調整でも大丈夫かなという印象です。
次に、別途ケーブルで接続した際の音を確認してみます。
……
なんと音声は右側しか入らず、左チャンネルには「ボソボソ」と低いノイズが入るだけ……。
その後、他のマイクに変えてみたり他のレコーダーに接続するなどして確認した結果、「SONY ECM-XYST1M」のマイク出力ジャックもしくはそこにつながる内部回路部分の不具合であると判断しました。
保証期間が過ぎた機材ならば、自分で分解して詳しく原因を調べて修理するのですが、今回は購入から数日しか経っておらず、開封直後からの症状。
購入店に持ち込み症状を確認してもらい、返品となりました。
「初期不良交換」ではなく「返品」にした理由は、ネット上での評判を調べたりした結果、交換で良品となっても「ケーブルの付け外し」をこまめに行うと、比較的早い段階で接触不良やジャックの破損が発生するかもしれないという懸念があったからでした。
(気分的にも、新品でトラブルがあると、使い続けたいという気持ちが失せるので……。)
というわけで、当面は「鼻息注意」な「SONY ECM-B10」を引き続き使ってゆくことになりました。
ステレオ収録ということでは「SONY ECM-M1」も気になるところですが、おそらく「鼻息問題」はあると思われることと、何よりお値段が高めという点で、導入に踏み切れないのでした。
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by camerakun ¦ 20:32, Friday, Feb 23, 2024 ¦ 固定リンク
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