イヤーパッドの交換
SONY MDR-7506の場合
劣化したイヤーパッドは汚れの原因
劣化したイヤーパッドは汚れの原因
ヘッドホン本体の寿命はとても長く、大事に使えば10年以上使用できます。しかし直接肌に触れるイヤーパッドは、使い方によっては半年から1年程度で劣化することもあります。ボロボロのイヤーパッドは周囲にゴミを撒き散らし、音質にも悪い影響を与えますので、交換が必要です。
イヤーパッドの交換は簡単で、慣れれば1分もかかりません。しかし、なかなかうまくできないという方もいらっしゃるので、SONY MDR-7506を例に手順をまとめてみました。 MDR-CD900STも同じ方法で交換できます。
なお、MDR-7506やMDR-CD900STには、経年劣化しやすい「ウレタンリング」が使用されています。このリングによって、イヤーパッドのメッシュ部分とドライバーとの間に一定の距離を保っています。ウレタンリングが潰れたりボロボロに崩れていたら、イヤーパッドと併せて交換します。
まず、古いイヤーパッドを取り外し、ヘッドホン本体(ハウジング)に汚れがあれば丁寧に掃除します。
画像1-3の矢印で示した溝に、新しいイヤーパッドをはめ込んでゆきます。
イヤーパッドとハウジングの形(楕円形)を合わせて、ハウジング上部の溝にイヤーパッドの端を引っ掛けるようにはめます。
(右利きの場合)時計回りにイヤーパッドをはめてゆきます。すでに溝にはまっている部分が外れないように左手で押さえ、右手の親指と人差し指の腹でイヤーパッドの端をつまみ、溝にはめてゆきます。
半分以上はまってくると、だんだんキツくなってきます。
イヤーパッドの端をつまんで引っ張っても溝に届かなくなったら、イヤーパッドのメッシュとクッションの間に軽く指を添えて、はめようとしてる溝の方向に引き上げてイヤーパッドを少し伸ばします。
あともう少しで完成、というあたりで油断すると、すでに溝にはまっていた部分がペロンと外れることがあるので、しっかり左手で押さえながら右手で溝にはめる作業を進めます。
一周溝にはめ終わったら、作業完了です。
機材協力:くつした企画
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